(話し方の悩み相談)急に説明を求められた時、何を考えながら話を組み立てればいいか?

本記事は、アナウンサー歴36年で会得した話し方の技術を
「仕組み」として言語化したオリジナルコンテンツ
です。
応用すれば、あなたの話し方も変わります。

「必要最小限の情報を話して、最短距離で聞き手に理解してもらう」

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
営業職は話すことが仕事でもあるんですが、もっと自由自在に話せたらいいのに、って思うんですよね。
話すことはほとんどがぶっつけ本番ですので、紙に書いてあることを読むぐらい完璧を求める人には、難しいところもあるんですよね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

今回は、
実際に話し方に「悩み」を抱えていらしゃる方の具体例をご紹介します。

「そういうこと、あるよね~」と、
共感できる人も多いケースだと思います。

話し方を、問題点の側から考えてみると、

正解の側からばかり見ていた景色が、
ちょっと違って見えて、

理解が進むかもしれませんよね。

これは以前、
Aさん(仮)からメールでご質問を受けたものです。

私は33歳のソフトウェアエンジニアなのですが、
周りにはどんな状況でも上手いこと話をまとめ上げる人がいます。

話の上手な人は、話しながら
どのようなことを考えているのでしょうか?

例えば、急に、ある内容についてお客様に話してくれと
上司から言われたとします。

事前に話す内容や流れを細かく決めていれば問題ないのですが、

急に言われたため準備をする時間もなく、
大まかな流れだけを頭の中で考え、臨んだとします。

話の上手い方だと、
極端な話、細かいことまで知らなくても、
何とか上手いことを言って話の流れを作り説明をしてしまうのですが、

私の場合だと、一つのテーマを話し終わっては、
「次に何を話そう」としどろもどろになり、
一つ一つの内容が単独になり流れのあるまとまった話になりません。

話の上手い人がどういうことを考えながら話をしているのか
お聞かせ願えませんでしょうか?

相手の状況によって話を変えるというような高度なところではなく、
話しながら話を組み立てていく基本的な部分でいいです。

・話し始めはどのように入っていくのか

・話をしながらどういうこと意識しているのか

・次の文で話す内容はいつから意識するのか

・文と文の間をどのように繋げようと考えているのか

例えば、「・・・しますが、・・・」とするのか、
もしくは、「・・・します。しかし、・・・」とするか

・次のテーマと結びつけるために
テーマの終わりではどのようなことを考えているのか

・話しているときに言い忘れたことを思い出したとき、
どのように話の中に取り込んでいくのか

・話のまとめは、話している中のいつ頃から意識して、
どのような考えの下でまとめて行くのか

・話に焦って言い慣れた予期せぬ言葉が出てしまい、
次の言葉に上手く繋がらない場合はどうするのか?

例えば、「・・・です。」と言い終えたかったのに、
「・・・であったり、」と次にくる内容もないのに
次を連想させるような言葉に出てしまったり。

など、
話す上での思考について教えて頂きたいです。

一度にマスターするのは難しいと思うので
ステップアップできる様、

考え方の優先順位、流れを教えて頂けると助かります。

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木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
この方のお悩み、よくわかるなぁ・・

「話さなくてはいけない」状況になると「流れを決めなくちゃいけない」という意識が生まれてしまう

逆にそういうことを、なんとなくやれちゃっている人もいるわけですよね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

と、このような内容でした。

話すことについて
とても真剣に考えていらっしゃるなあと思います。

ご自身で気付いていらっしゃることを
たくさん書いて下さったので、

Aさんがお困りの「原因」も
文章によく現れているようです。

まずは、このAさんからのメールを読んで、
ピンと来たところにコメントしていきますね。

>例えば、急にある内容についてお客様に話してくれと
>上司から言われたとします。
>事前に話す内容や流れを細かく決めていれば問題ないのですが、
>急に言われたため準備をする時間もなく、
>大まかな流れだけを頭の中で考え、臨んだとします。

すでに、苦手意識が感じられます。

急に「話して!」と言われることを
特別視する傾向があるようですね。

その根底には、

話の流れを事前に細かく決めておきたい、
そうでないと、うまく話せない、

という意識が強いようです。

でもAさんは、

普段の雑談までも
話の流れを考えておしゃべりしますか?

たぶんそうではないでしょう。

ポイントは
「話さなくてはいけない」状況になると、
「流れを決めなくちゃいけない」という意識が生まれてしまう点です。

そしておそらく
そのような急な条件下で上手く話せるコツは、

「いかに、普段のおしゃべりができるか」であって
「急な条件下のためのテクニックを覚えることではない」

ということを、
まず認識したほうが良いと思います。

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木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
テクニックじゃないとしても、なんらかのコツは知りたいな・・

相手が知りたいことを、相手が知りたい順番にお伝えする

どこを押さえておけば、そんなに難しく考えなくてもスムーズに話せるか?自分を楽にする考え方があるんですよ。
くまちゃんアナウンサー
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次へ読み進めます。

>話の上手い方だと、
>極端な話、細かいことまで知らなくても、
>何とか上手いことを言って話の流れを作り説明をしてしまうのですが、
>私の場合だと、一つのテーマを話し終わっては、
>「次に何を話そう」としどろもどろになり、
>一つ一つの内容が単独になり流れのあるまとまった話になりません。

細かいことまで知らなくても、
話し上手で、調子よくその場を切り抜けている人がいるのに対し、

ご自分は、
きちんと知識はあるのに上手く言えないもどかしさ。

これは確かに、
無念だと思います。

やはり「自分が話を作らなくてはいけない」という意識に
支配されてしまっているようです。

その結果、

一番大切な
「相手が知りたいことを、相手が知りたい順番にお伝えする」
というところまで気が回っていないのではありませんか?

 

>話の上手い人がどういうことを考えながら話をしているのか
>お聞かせ願えませんでしょうか?
>相手の状況によって話を変えるというような高度なところではなく、
>話しながら話を組み立てていく基本的な部分でいいです。

相手の状況に合わせることは
「高度」ではなく、

Aさんが目指そうとしている「話を作る」ことよりも
ずっと簡単なことなのですよ。

なぜなら
相手が求めていることの順にお話しすればよいわけですから・・

もっと気持ちを楽にしてください。

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
なるほど!自分が話すことにとらわれて、相手の聞きたいことを考えていなかったかも!

生で話す時の、言葉のつなげ方

なんなら、相手がどういうことを聞きたいのか、質問しちゃってもいいぐらいです。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

先に進めますよ。

>・次の文で話す内容はいつから意識するのか
>・文と文の間をどのように繋げようと考えているのか
>例えば、「・・・しますが、・・・」とするのか、
>もしくは、「・・・します。しかし、・・・」とするか

>・話に焦って言い慣れた予期せぬ言葉が出てしまい、
>次の言葉に上手く繋がらない場合はどうするのか?
>例えば、「・・・です。」と言い終えたかったのに、
>「・・・であったり、」と次にくる内容もないのに
>次を連想させるような言葉が出てしまったり。

ここにもさきほど指摘した点が現れていますね。

Aさんは自分の話を、
まるで紙に書いておいた文章を読むかのように
仕上げたいのでしょうね。

でも実際問題では
それは不可能ですし、

話し言葉は、そういうものではありません。

Aさんが感じている「話の上手い」人は
もっとシンプルに話をしているはずですよ。

例として挙がっている、

「・・しますが、・・」と「・・します。しかし」
であれば、

「・・します。」と切るほうが数段良いです。

それは話が簡潔になり、
それによってフレキシブルに次の話を続けることができるからです。

「・・しますが・・」とダラダラ繋げるのは、

逆説の「が」の意味が不明確になるなど、
百害あって一理なしです。

話を簡潔にする意識が強くなれば、
「・・であったり・・」などというまどろっこしい言い方は減りますが、

それでも意に反して、
次を連想させる言葉が口を突いて出てしまったとしましょう。

ではどうすればいいか?

それは
「なんですねえー」
「というわけなんですよー」
などなど、

「適当に」話を打ち切る方法はいくらでも存在します。

例えば「・・であったり・・」に続く言葉というのは、
「・・であったり。」ですよね。

つまり
例示が何回か続くシーンで使われる言葉です、

でもそれが意に反して続けられなかったときなど
誰でも経験があるはずです 。

そんなときは適当に「なんですよ」などと切ってしまえば、

相手も、例示は続かなかったんだな、と
きっと理解してくれるはずです。

こういうところで悩んじゃうと、
本題がおろそかになってしまうので、

極力あっさりごまかしたほうがいいものです。

Aさんはそういうところを、
たぶん、適当に済ますことができない、
真面目な方なのだと推測しますが、

それによって、
本当にこだわるべき内容が伝わらなくなるのは、

本末転倒ではありませんか?

木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
私も話をつなげちゃう傾向がありますね・・

「話のビジョン」をシンプルに持つこと

話をつなげちゃうのは、方向性が定まっていない証拠ですね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

さらに続けますよ。

>・次のテーマと結びつけるために
>テーマの終わりではどのようなことを考えているのか

>・話のまとめは、話している中のいつ頃から意識して、
>どのような考えの下でまとめて行くのか

そして「テーマ」についてですが

「要するにこういうこと」というイメージが始めにないと
話はまとまりません。

的確な説明をすぐに思いつく話し方の方程式という過去記事はこちら

それに加えて、
アイデアは話しながら思いつくので
それは適宜組み入れる、という感じでしょうか。

つまり
ビジョンと柔軟性が大切です。

では、

Aさんの場合、
最初に思い描くべきビジョンは、何なのでしょう?

この例で言うと、
Aさんに与えられた課題は、

>ある内容についてお客様に話してくれ

ですよね。

ならば、
Aさんが思い描くべきビジョンは、

お客様が最短距離で、
ある内容のことを理解できる、
必要最小限の情報、

ではありませんか?

それこそが、ビジョンであり、

その説明で足りないことを、
追い追い補足していくのが、

柔軟性、ということです。

聞けば、
なーんだ、と思うほど、シンプルですよね。

Aさんのおっしゃる、

>細かいことまで知らなくても、
>何とか上手いことを言って話の流れを作り説明をしてしまう

そういう人ほど、
シンプルなビジョンを持ち、

その条件を満たす情報を提供することに、
集中しているのですね。

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それにしても、
このメールを読むにつけ、

頭のなかでは、
よく自己分析ができる方だということがわかりますよね。

でも話すという行為では、
それとは「考え方の回路が違う」のかもしれません。

このメールのご相談には、
話し方における様々な論点が含まれていると思います。

次回は、
さらに掘り下げます。

【当サイトの記事内容を参考に二次利用される方は、必ず出典元としてサイト名とURL「話し方のコツ、心技体 https://kumagaiakihiro.com」とご明記くださいますようお願いいたします。】
 
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木下和也(営業部)
木下和也(営業部)
話を考える時のヒントになりそうな糸口が見つかりそうな気がしてきました。
とにかく、シンプルなビジョンを優先。枝葉末節は下位の階層に置いておきましょう。
くまちゃんアナウンサー
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© 話し方のコツ|心技体
著者:くまちゃんアナウンサー

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