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アイドルをアナウンサーに採用するふたつめのメリット、即戦力。

タレント活動をしているということは、
発声発音その他、人前で表現するうえでの基本的なことの訓練を受け、

しかも実際の現場にも出演経験があるわけですから、
それだけでかなりのアドバンテージになります。

ひとことで言うならば、
人前での表現、テレビの映り方をある程度知っている、ということです。

発音や言葉遣いなどは、アナウンサーとして多少の修正が入るでしょうが、
採用されたという事実は、それもそれほど問題ではないということ。

さらには、ダンスなどのレッスンまで積んきているわけですから、
こういう経験が立ち居振る舞いのそこかしこで、後々、生きてくるはず。

制作サイドにとっても、面白い存在であることは間違いないでしょう。

みっつめの、人気力について。

これは私が勝手に名付けた能力なのですが、

アイドル経験がある、ということは、
既に誰かに認められていた、ということ。

市來さんの例で言えば、

乃木坂のオーディションに合格して、
選抜にも選ばれ、
そしてある程度のファンも獲得した、という実績。

つまりこの人は、
放送局に認められる前にも、
所属事務所やファンなどに認められて、

人格の保証とか、
人気者になる素質のお墨付きがある、ということです。

日テレが元アイドルをアナウンサーにするのは、大きな転機かも

また、
このニュースの大きな論点がもうひとつ。

過去に、元おはガールの平井理央さんを採用したフジテレビや、
元モーニング娘の紺野あさ美さんを採用したテレビ東京ならともかく、

(ちなみにフジテレビにはまた、モデルの久慈暁子さんが入社するとのこと。)

日テレが、
というのが意外なところ。

日本テレビのコールサインはJOAX、
テレビ専門の民間放送局としては最初に開局した老舗で、

局内の気質は比較的古風というのが、
私の印象です。

系列局との連携も強くて人材の交流もあり、
アナウンス部も堅実で実力重視。

学生時代に目立った経験があるアナウンサーと言えば、
某高校野球出身の男性の例がありましたが、

今までの傾向を見ると、

芸能とは関係なく、いかにも学生らしい青春を過ごしてきた若者を、
採用してからアナウンサーに仕上げていく、という、

アナウンサー採用の王道を貫いてきた、
というイメージがありました。

アナウンサーの採用については、
各局、社風のようなものがあり、

アイドルに限らず、
話し方の勉強や練習をし過ぎて、自分の型が固まってしまった人、
色がつきすぎてしまった人を、好まない傾向の放送局もあります。

日本テレビはこれまでは間違いなくそういうタイプで、
実際にその顔ぶれを見ても、
日本テレビだから採用されている、日テレっぽいアナウンサーが多いですよね。

また、アナウンサーのタレント化にも、
どちらかと言うと慎重なスタンスでしたから、

(もちろん、若手女子アナをアイドル的に扱った過去はありましたが、
それは、育ったアナウンサーが制作現場で演出されたものであり、
そもそもアイドルだった人を採用するのとは、また話が別)

日テレ局内の情勢、考え方が、
大きく変化してきていて、

即戦力で、タレント的な魅力のある、
人気者になる可能性が高い女性アナウンサーを採用していこうという、
姿勢の表れのように感じます。

もちろん一年に何人かを採用する実績がありますので、
タイプの違う人を他に用意することは間違いないでしょうが、

アナウンサー志望の学生で、
芸能系以外の経歴しかない人にとっては、

枠がひとつ減ることも事実ですし、
しかもそれが大学3年で決まってしまうことを考えると、

アナウンサーになるために学生時代に何をやっておくべきか、
という問題は、

ますます難しい時代に入ってしまったように思います。

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アナウンサーになるには学生時代どういう活動をすればいいのか?

学生時代にどんなアナウンスメントの練習をしておくべきか