ストーリーのある話を語るには

ストーリーのある話を語るには、
その雰囲気を表現するのにふさわしい声を使い分けること、

そして、
必要な情報を、聞き手に与えて共有することで、
そのお話の世界に感情移入してもらえる環境を作ること、

説明的な部分と、
再現ドラマの部分にメリハリをつけ、

再現ドラマの部分では、

「体験者の目線」を持ち、

その時の主観、感情を表現するための言葉をセリフ化し、
大胆にその役柄を演じること。

そうすることで、

聞き手に、
そのお話の出来事を追体験させる。

追体験とは、

過去の、ある出来事を、
今、再現し、

語り手が聞き手を伴って、
そのなかに飛び込むこと。

つまり、
過去の出来事を

まさに今、起きていることかのように、
表現し直す作業になるんですね。

それを、

音声や動作、表情など、
話し方の工夫で、表現しなくてはいけないわけです。

そう考えますと、
「聞き手に追体験させる語り」というのは、

話し方を極める上では、

難題であり、
醍醐味でもあるわけですね。

なんだか、今すぐでも、
誰かに何か、お話を語りたくなってきませんか?

詳しくは前回記事をご覧ください。

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描写力を磨く

そしてもうひとつ、

お話を語る上で、
大きなテーマがあります。

それは、
「描写力」です。

聞き手がつい、のめり込んで聞いてしまうお話の要素には、
「情報の繊細さ」があると思うのですが、

情報をただ、
正確に細かく説明すればいいというものでもなく、

「情報を魅力的にするために、
繊細に表現する」

ことが決め手になるのだと思うのです。

もちろん、
細かい部分を描く表現力、説明力も大事ですが、

ディテールは説明し過ぎると、

これから話すストーリーに、
不要な情報をも与えてしまい、

焦点がぶれてしまう恐れがありますし、

なにより、
ちょっとクドく、退屈を感じさせてしまいます。

ですから、
ディテールの描写は、

繊細に、
なおかつ、無駄なく、効果的にしたいのですね。

ただ、
確実に言えるのは、

ディテールこそが、話の面白さですし、
無駄が話を面白くする場合もあったりしますので、

その辺りが、
語りの妙、だったりもしますが・・

なるほど!

繊細な描写とはどういうことか

どんなことなのか、
具体的に検証してみます。

例えば、

ある、勾配が急な坂道で、
オレンジが転がって行くのを見た、

という体験談を
お友達に語る会話での場面を想定してみましょう。

ドラマやアニメでは定番ですけど、

実際にそんな光景を見た!
という人はほぼ皆無でしょうね。

ここでは要点を短く説明するために、
あえて複雑にならないストーリーを設定してみました。

どんな説明と描写が必要なのか?
ちょっと考えてみましょう。

会話のシーンですので、ちょっと軽い語り口にしておきますね・・

「ついさっきなんだけど、
坂道を、大量のオレンジが転がって行くのに出くわしちゃって、

大変だったんですよ~!」

これが、いわゆるツカミになる部分です。

「さっき」「大変だった」など、
あえてざっくり表現することで、

聞き手が、え、なになに?と、
それから先の話に興味を示してくれる、きっかけになるわけですね。

「そういうシーン、
テレビとかではたまに見るじゃないですか~。

見たことあります?」

聞き手側が、
現実では見たことがないことを想定した問いかけです。

ないよ、そんなの!
そんなことがほんとにあったの!?

などと答えが返ってくるはずです。

これによって、
聞き手を、この話に参加させたわけですね。

聞き手を話に参加させるのは、
積極的に、前のめりに話を聞いてもらうためには、

とても有効な手段です。

「ウチの近所に、
すごいキツい坂道があるんですよ。

東京で第2位らしくて、
角度が○度ぐらい、
全力坂にも出たという・・
(全力坂とは、女の子が坂道を走るだけの、少し有名なテレビ番組です)

冬に雪が降ると、
子どもたちがタライに乗って滑ったりするようなね。」

ここでは、
坂道のある地名や、その坂の名前も、
説明不要と判断して、省略し、

その勾配のキツさを
想像してもらうための説明に専念しました。

角度や
東京何位など、
客観性のある具体的なデータと、

女の子が走ったり、
子供が滑り降りたりするような、

映像で思いうかべやすい例を出してみました。

これが、
話し手と聞き手が、

最初に共有した情報になります。

さてこのお話はこの後どうなるのでしょうか・・
あえてここで区切っておきます。

次の記事に続く・・

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