「話題が豊富な人」と「話の引き出しが多い人」は違う

有名な怪談や感動話を
改めて人に語ったりすることと、

自分の体験談を、
面白おかしく話して聞かせること、

これは、

話し方の性質としては、
全く同じことだと言っていいと思います。

「人に話せる話として、熟成保存しているストーリー」を、

引き出しから取り出しては、
披露するもの、

という意味において、です。

そして、
そういう話が得意な話し手のことを、

「話の引き出しが多い人」と呼んだりします。

話し上手な人は概して、

「話題が豊富」というイメージがありますが、

「話題が豊富な人」と、
「話の引き出しが多い人」では、

やや意味合いが違います。

話題の豊富な人は、
自由にトークすることができる「テーマ」をたくさん持っている人であるのに対し、

話の引き出しが多い人は、
それのみならず、

「練られた話を多く持っている人」

だと思うのです。

自分の体験談は、
人に話すことで、熟成され、

どんどん聞き手が引き込まれる魅力的な話になっていきます。

それは何故かと言うと、

話をすればするほど、

より効果的な構成、
より効果的な言葉の選択、
より効果的な声の出し方・・などなど、

自分自身で気付くことができますし、

また、
聞き手の反応によって、

どの部分が効果的だったか、
ウケたか、

が、わかりますから、

次はその部分を軸にしていこう、という、
話を練る方向性が見えてきます。

そうして出来上がった体験談は、
自分の財産になっていくわけですね。

ですから、
何か珍しい体験をしたら、

面白く語ってみようと試みることが
大事なんですね。

効果的に聞かせるテクニック

さて、
そういった体験談を含めて、

練られた話を、
より効果的に聞かせるには、

どうすればいいのか?

ここからはテクニックのお話です。

どういう順番で話すか、など
ストーリー自体を面白くする構成については、

過去記事で書きましたので、
そちらをご覧頂ければと思います。

例えばこれらの記事を。

一瞬で話を構成するコツ

話の構成を、シンプルな設計図にまとめるコツ

 

お話を語る時、
最も重要になってくるのが、

聞き手を
「いかに、同じ世界に引き込んで、追体験させるか」

だと思います。

有名な怪談にしても、
自分の体験談にしても、

その話を聞いた時に、

ゾクッとさせたり、
一緒に笑ったり腹を立てたりと、

過去のことや、
架空の出来事の話で、共感してもらいたいわけですよね。

ですから、
お話の語り方のテクニックは、そのための手段であるわけです。

 

声を使い分ける

そのテクニックとは、

まず、

お話を語るなら、
それらしい「声」を使い分けること。

練りこまれた話を
人に聞いてもらうには、

相手にも、
どっしり構えてもらう必要があります。

今、これから、
「聞くに値するストーリーが始まる」のだと予感してもらうためにも、

お話を語る時の声の使い分けは
とても重要です。

勘の良い聞き手なら、
話し手の声が変わった瞬間に、

「お、これから何か、お話が始まるぞ、
あまり余計な口は挟まないようにしておこう・・」

と思うものです。

話す声が、
お話を語る声になることで、

聞き手にも話を聞く覚悟が生まれ、
こちらの話を安易に邪魔しないようにしてくれる、

という効果もあります。

 

「声色を変えて語る方法」へ、つづく