「話し上手のプラス連鎖」スイッチを押す方法


「この話で、どんなふうに理解してもらうか?を考えてみる」

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
前回のプラス連鎖のお話。話し方の極意は根底でつながっているので、意識一つ変えると、連鎖的に良い流れになるということですね。
いい内容の話ができるだけでなく、話すその人をも魅力的にしてくれる。いいことずくめですね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

聞き手が聞きたい話はどんなものだろうと想像し、
自分への質問として設定し、
それに答える話し方をしていると、

ひとりでもしゃべり続けることができ、

かつ、
聞き手の満足度が高い話をすることができます。

しかも、

聴衆が聞きたい内容を
聴衆の身になって考えているからこそ、

聴衆が喜んでいる姿、

つまり、
「プラスの結果をイメージする」ことにつながりますから、

話す意欲が高まり、
緊張せずに、いい集中力が持続し、

結果、

わかりやすい話ができて、
相手によく伝わり、

話し手として魅力的になる。

これが、
良い事づくしの、

「話し上手のプラスの連鎖」

なんですね。

(詳しくは、前回までの記事を御覧ください。)

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
前提は、相手の聞きたい話に思いを巡らせることですね。
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話し下手のマイナスの連鎖

聞き手のことをイメージすると、話す緊張も集中力に転換されるんです。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

これに対して、

美しくしゃべりたい、
上手にしゃべりたい、
この場を切り抜けたい、
失敗したくない、
成功したい、
尊敬されたい・・

などと思ってしまう時。

これらの言葉の主語は全部、

「私は、」
ですよね。

誰にでもあることですが、
こういう時は、

自分の為に話そうとしてしまっています。

これが、
悪い緊張感を生む原因になり、

自分の身体を縛り、
集中力を欠き、

伝わらない、
トチる、忘れてしまう、失敗する、
尊敬されない、

という、
意図とは逆の結果を招くことになってしまいます。

これは、
話し上手のプラスの連鎖に対して、

「話し下手のマイナスの連鎖」
とでも言えるかもしれません。

また、
話し上手のプラスの連鎖を経験したことがある人でも、

時として、

マイナス連鎖に陥ることも
あるかもしれません。

人間は、
そんなに完璧な存在ではありませんからね。

状況によっては、
「私」が先に立ってしまうこともあるでしょう。

そういう失敗を経験することで、

プラス連鎖の状態に、
自分を持っていくコツスイッチみたいなものを、

見つけていくものだと思います。

そんな
「話し上手のプラスの連鎖」スイッチを押す考え方を、

ここで、ご紹介したいと思います。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
成功すると、そういう回路ができてくるんでしたよね。

話し上手のプラスの連鎖のスイッチを無意識的に押す方法

そうです、だから、うまくいった時の感覚を、体で覚えておいてくださいね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

私たちが人前で話をする理由。

それは
「相手に理解してもらうため」

だと思います。

そしてその「理解」には、
いろいろな形があり得ます。

「感じるだけ」もひとつの理解ですし、

その一方で
「好きになってもらう」とか「味方になってもらう」ことも

理解のひとつです。

あるいは、

情報、知識を提供する、とか、
何か考えるきっかけになればいい、

程度の軽い理解もあれば、

この話をきっかけに、

行動を起こして欲しい、とか、
何らかの成果を出して欲しい、

というような、
心の深くまで揺さぶるような理解もあるでしょう。

また、

話を聞かせる対象者全員に分かってもらいたいという場合もあれば、
ひとりが分かれば充分、というときもあるかもしれませんし、

対象者全員に内容が5割ぐらい伝わればいい、とか
ひとりだけ完璧に理解した人がいればいい、

などという、

理解の規模の大小もあるかもしれません。

ひとくちに言うと、

「理解の度合い」
です。

話し上手のプラスの連鎖のスイッチを、
無意識的に押すためには、

この
「理解の度合い」を考えてみると良いと思います。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
ただわかってもらいたい、とざっくり思うだけではなく、どのぐらいわかってもらいたいのかを考えるんですね。

「話す気持ちのエゴ」を頭から追い払う

おっしゃる通り。「どのぐらい」と考えることで、意識が一階層、深くまで到達するんですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

以前の記事で、

プラスのイメージを働かせるためには、
いい話をした、その先にあるプラスの結果、

例えば、

聞き手の笑顔とか、
テストで満点をとった、

というような想像をすべし、

という話をしました。

「いい話をしよう」
という考えだけは、

自分のコンディション次第では、

例の、
「私は、」の話し方になってしまう恐れがありますから、

もう一段階先に進んだプラスの結果を想像する方が、
有効なんですね。

それと同様に、

「相手に理解してもらいたい」
というような、とても前向きな情熱も、

時として、

「私は、私が、」
という、

エゴが空回りするだけの話になってしまうことも
あるんです。

それがたとえどんな良心的な熱意でも、
「話す気持ちが利己的」になり得る、

という認識が、まず必要です。

そしてそういった、
話す時の利己的な気持ちを抑えるために有効なのが、

理解してもらいたい、
という思いの先にある、

相手の理解の度合いを
想像してみること。

「相手に
どのぐらいの理解を求めるために話すのか?」

という想像力を働かせること、
なんですね。

これも読んでみて!  ずる賢いほどに効果的な「考えさせる間(ま)」のテクニック

人は、
悪いことを頭から追いだそうと思えば思うほど、

その悪いことが
逆に頭から離れなくなってしまうものです。

ですから、

「話す気持ちのエゴ」
を頭から追い払うためには、

相手の理解の、
その先にある結果を一所懸命考えることで、

話す気持ちのエゴを忘れてしまうことが、
なにより効果的なのです。

繰り返しますが、

「理解されたい!」

ではなく、

「どのぐらい、どんなふうに理解してもらうか?」

と考えることが大事、
ということです。

それが、

「話し上手のプラスの連鎖」を生む、
頭の中のスイッチです。

今日からでも、
今からでも、

始められます。

頭の中に、
そのアイコンを、作ってみませんか?

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
どのぐらい、どんなふうに、と一階層深くまでイメージすること。すごくイメージしやすいです!

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話し方は挑戦の連続なのですが、何か新しいことを試してみようというときには、ここでいう「どのぐらい」みたいに、できるだけ自分にしっくりくる簡単な言葉に直しておくと、実践しやすくなりますよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー
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