「話をしなくてはいけないという義務感を、頭から追い出す方法」

前回は、

話す意欲はあるのに、
話せない時、

についてでした。

では、

話す意欲が無いのに、
話さなくてはいけない場面では、

どうすればいいのでしょうか。

性質としては真逆の問題なのですが、
どちらも思い当たることはありませんか?

自分のコンディションや、
その時々の状況によって、

私たち話し手の気持ちは、
このあたりを行ったり来たりしているんですね。

前回の記事でまとめた通り、

話す動機と意欲が
生まれるのは、

自己表現できる快感、
他人に認められたい欲求、
会話の楽しさ、
良好な人間関係の構築、
感情や情報を共有できる喜び、
相手を楽しませたいというサービス精神、
スピーチや講義など仕事や義務をやり遂げたい気持ち、

などからであり、

いっぽうで、
それらを阻害する要因としては、

口を開くのが、
面倒だったり、億劫だったり、

肉体的にだるい、
相手がいない、

他の人の話に圧倒された、
他の事で頭が一杯、
自分が話すまでもない、という他人への依存心、
いい言葉を思いつかなかったから、不完全な話をしたくないという完璧主義、
物事への無知、無関心、
人への無知、無関心、
自分の抱える話し方のコンプレックス、
言って失敗するのが嫌だという自己保身、
人間関係への恐怖心、

・・など。

そして、

話すことを阻害する要因を、
話す意欲が上回れば、

なんとか重い口が開いたり、

あるいは、
誰にも止められないほど饒舌になったりするわけですね。

【関連記事】

口が重い人が、ペラペラと饒舌になるには

会話に入れない、話せない時の打開策

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話す意欲がわかない時

さて、
今回の主題、

とにかく、話す意欲が湧かない時。

そんな時は、
状況が許せば、

別に話さなくても良いのですが、

社会生活を営む以上、
そんな状況でも、話をしなくてはいけないシーンに遭遇します。

そんなときに、
どうやって、話す意欲を盛り上げればいいのでしょうか。

「話をしなくてはいけない」

この言葉が既に、
何らかの義務を伴っていることを表しています。

仕事でしょうか。
学校でしょうか。
スピーチでしょうか。

そういった、
明らかな義務があるときはもちろんなのですが、

ちょっと想像してみれば、
日常会話においても、

話さなくてはいけない時はあるものですよね。

間が持たない時や、

自分が話をしないことで、
相手や周りの人に、

「その場を楽しんでいないんじゃないか?」
「つまらない人」

などと、
思われたくない時。

とにかく何か
話さなくちゃ、

と思ったりします。

話すことが、
少なからず、心に負担を与えている状態です。

これを打破するためには、

話さなくちゃ、というこの義務感を、
高揚感にすり替えていくことが必要になります。

話す動機や意欲と、
それを阻害する要因は、

表裏一体です。

ですから、
考え方一つで、

マイナスを
プラスに変えていくこともできるはずです。

話す気持ちの盛り上げ方

心構えとしては、
まず、

上述の、
話す意欲を盛り上げる要素のほうに、

気持ちを集中し、

逆に
阻害する要因のほうを、

極力考えないようにすること。

とてもシンプルな考え方ですけど、
結局これが一番、有効な手段だと思います。

始めはあんなに
話すのが嫌だったのに、

気づいてみたら
頬が紅潮するほど熱中してしゃべっていた、

そんな時を思い出してみると、
大抵は、

話す動機のほうの要素に、
集中できていたことが思い当たるものです。

では
具体的に、

話す気持ちの盛り上げ方です。

上記の「動機を生む要素」

良好な人間関係を・・
とか、

仕事を上手にやり遂げる・・
とか、

そういった一次的な動機の、
「もうひとつ先」にある、

「何か良い結果」
を想像することです。

例えば、

良好な人間関係を築こう!
と思ったら、

良好な人間関係を築いた後にやってくる、
ニコニコ笑っている友人や上司などの姿をイメージすること。

仕事を上手にやり遂げよう!
と思ったら、

仕事をやり遂げたあと、
周囲から褒められ、
羨望の眼差しを受けている自分をイメージすること。

人は、

悪い想像をしないように!
と思っても、

なかなかその負の連鎖を
止めることはできないものです。

でも、
良いことをイメージし始めると、

その良いイメージに忙しくなって、
悪い想像をすることを忘れてしまうんですね。

それが、

「話すことを阻害する要因を、
頭の中から追い出す」

一番の方法です。

これは、
緊張しないための方法にも共通することです。

「話さなくてはいけない」という義務感、心の負担が、
話し手を縛り付けている状態、

それが緊張ですから、

問題の根源は、
このテーマと全く同じですよね。

話を振って、相槌をうつ。「適度に相手に任せる」話し方

そして、
話す気力が生まれたら、

なんとか声にしてみること。

そのためには、
まず、

相槌モードになりましょう。

これは、
前回の、

話をしたいのにできない時、
にも通ずることです。

でも今回は、
自分が話す義務のある場面ですから、

相槌ばかりしているわけにもいきませんよね。

そのために有効なのが、
質問をすることです。

よく、

「最近どう?」

っていう質問、
する人いますよね。

これを聞いた人の中には、

なんという漠然とした質問を!

と、
鼻で笑ったりすることもあるでしょうが、

考えてみて下さい。

最近どう?
と質問してくる人は、

あなたと、
少しでもコミュニケーションを取ろうと、

ちょっと頑張っている人
なのですね。

ですから、
あまり邪険にしないであげてください。

ただ、
知り合って随分経つのに、

最近どう?

ばかりでは
芸がありません。

相手のことをあまり知らない、

あるいは
相手について知っている情報を、

有効利用できていない人であることは事実だと思います。

何らかの
相手の情報を持っているのであれば、

例えば、

「息子さんは小学生になりましたか?」
などの質問ができますよね。

簡単な質問をして、
相手に話をしてもらって、

自分はそれに相槌を打つ。

そして、
気持ちが盛り上がる話題が巡ってきた時に、

少し言葉数を増やしていけばいいわけですね。

もっとも、

そういう話をするのも一巡してしまって、
話すことが無くなることもあるものです。

そういう場合は、
自分たち自身の話題ではなく、

一般的な話題を
会話に取り入れる方法を覚えると、

話題に困らなくなります。

この方法については、
また後日改めてテーマにしたいと思います。

いずれにしても、

世のコミュニケーション上手と言われる人たちが、
みんな、自分からペラペラとまくし立てているか、というと、

実はそうではなく、

「○○については、どう?」
程度に質問し、

後は、
笑いながら話を聞いては、

ここぞ、
というところで、

切れ味があったり
含蓄があったりする言葉を放つ。

そのぐらいのスタンスの人が
相手の心に良い印象を残すようです。

「話を振る能力」
とでも言いましょうか、

インタビューのような、

相手から良い話を引き出したり、
話を掘り下げて深めたりすることとは、

少しニュアンスが違いますし、

複数人でのトークで、

いろんな人に話を回したり、
話題を展開させたりする技術ともちょっと違う、

「適度に、話を相手に任せる」話し方、

これは是非、
身につけたい。

私も思います。

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