「話のディテールを考え過ぎて、構成が疎かになっていないか?」

頭の中のイメージを、
音声にする前に、

まず構成を思い描くことができないと、

目先の話に追われて、
いっぱいいっぱいになり、

まとまらない、
伝わらない話になってしまったり、

早口やトチり、言い間違いなどの
ミスを連発してしまうものです。

そういう人ほど、

始めから、
緻密に完璧に説明しなくちゃ、と躍起になる傾向があるのですが、

「説明は、自然に後から付いてくるもの」
と割り切ることができないと、

いつまでも、
そういう話し方の繰り返しになってしまいます。

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最初に言うべき言葉を、一撃で伝えること

では、
話す前に構成できるようになるためには、

どういう考え方をすればよいのでしょうか?

なにより優先すべきは、

その話をするうえで
一番効果的な言葉を見つけて、

それを一撃で伝えることに集中すること。

そういった「最初に言うべき言葉」が見つかると、

修飾語や説明は、
後から自然に誘発されるものですから、

実は、
話の全体像をイメージする時に、

後々することになる、説明などのディテールは、

「考える必要のない要素」
なんですね。

構成のイメージができずに、
目先の話にいっぱいいっぱいになってしまう傾向がある人は、

「考える必要のないディテールまで考えすぎて、
肝心の構成ができていない」

のではないでしょうか?

「話す内容のかたまり」を並べ替える

そして、
そのあとは、

「最初に言うべき効果的な言葉(+その後の説明)」をワンセットとして捉え、

それら「小さなテーマの塊」を
どういう順番に話すのが効果的なのか?

をイメージして
並べていくことになるわけですが、

ここでも、
大事なのは「ディテールまで考え過ぎないこと」

コツは、

話の「小さなテーマの塊=効果的な言葉」を、
性質で分類することです。

ちょっと抽象的な話が続きましたので、
具体例で考えていきましょう。

例えば、

日曜日に遊園地に遊びに行った話を
しようとしている、

としましょう。

頭の中では、

カレンダーの赤い数字やら、
その日の天気やら、
遊園地のアトラクションやら、
友達の笑顔やら、

もうとにかく、
いろんな出来事がごちゃ混ぜで、

一瞬のうちにイメージできているはずです。

これを、
音声にする前に、
構成していきます。

繰り返しますが、

大事なのは、
ディテールまで考え過ぎないこと、

そして、
小さなテーマの塊を、
その性質で分類することです。

・事実
・並列させても良いような、似たような事実
・特筆すべき事
・全体的な感想

など、
このようにざっくりとした「テーマの性質」で
話を整理します。

日曜日に遊園地に行ってきたという事実、
誰々ちゃんと一緒に行ってきたという事実、
○○というアトラクションに乗ったという事実、
スケジュールがバタバタで、大変だったけど、面白かったという、全体的な感想
バタバタの原因は、○○ちゃんが弟を連れてきたこと、という特筆すべきこと

そしてそれを、

効果的な順番で
並べ替えます。

例えば、

1、日曜日、
誰々ちゃんと遊園地に行ってきた、という事実、

2、面白かった
でも大変だった!という感想、

3、○○ちゃんが弟を連れてきた!
というトピックス。

つまり、

ひとしきり遊園地の話をしたら、
大変だった話をして盛り上がろう、

という企てをしたわけですね。

 

構成を実現するために、自分を制御する

このぐらい構成できたら、
話し始めてしまいます。

1、日曜日、
誰々ちゃんと遊園地に行ってきた、という事実

(天気は?交通手段や混雑は?値段は?など、
様々な説明が、あとから誘発されますよね。)

2、面白かった
でも大変だった!という感想

(何が面白かった?どういうポイントが面白かった?
面白くて自分はどんなだった?、

など言いたいことは山ほどあるでしょうね。
そして、一番言いたいのは、

でも大変だった!ってこと。)

3、○○ちゃんが弟を連れてきた!
というトピックス・・

なにが大変だったかというと、
○○ちゃんが連れてきた弟が・・

なぜ、どんなふうに、大変だった?)

とまぁ、
例えばこんな感じの話になるとします。

「日曜日、遊園地に行ってきたよ!」

と小テーマの主題=効果的な言葉を話し始めると、
あとからぞろぞろと、説明が付いてくることが

おわかりになると思います。

そして、
ひとしきり事実を話したところで、

全体的な感想を言い切ってしまう、
という選択をしました。

「大変だったんだよ!」

そして、
何が大変だったか、

自分の感情が最も高ぶる話に移行するという
構成になりました。

一番盛り上がりそうな話をとっておいたわけですね。

もちろん、
会話の中心にしたいことは、

その時々で変わるものです。

要は、

大事な話をどのへんで披露するかを、
話す前に意識できるかどうか。

そしてその構成を実現するために、
きちんと自分自身を制御できるか、

という問題なのです。

起承転結や序破急なんて、
話の結果に、名前を付けただけのことであり、

聞き手にとって面白い話の構成なんて、
無限に存在するんですね。

豊富に用意した内容を、状況に合わせてカットできるようにしておく

ちなみに、
プロの話し手になると、

この話には、
どのぐらいの「時間枠」が与えられているか?

という前提条件も加味して
構成を考えます。

その際には、

「話の柱となる構成」を固めつつ、

内容を膨らませたり減らしたりして、
時間の調整に使える要素はどれか、

についても、
明確に意識しておきます。

上記の例で言えば、

小テーマの主題を言ったあと、
そのあとからぞろぞろ付いてくる説明の部分を、

たくさん用意し、
その優先順位を決め、

次の展開に行くべき時間が来たら、
スパッと終わらせる、

というような話し方です。

これはプロならずとも、
講演、講義などを任されたときに、

構成に取り入れることを
強くオススメします。

話が脱線してしまい、
中途半端で終わるのを、防ぐためにとても有効です。

ポイントは、
「構成の柱」に沿ったエピソードなどを多めに用意しておき、

時間が来たら、
スパッとカットすること。

実はこれは、
話を中途半端で終わらせないコツであると同時に、

聞き手を飽きさせず、

もっと聞きたい!
と思ってくれている状態で、

話を小気味良く進行させる方法でもあります。

時間が来たら、
スパッと次に行けるような余談のことを、

「カット候補」
などと呼んたりするのですが、

そういう話し方に慣れてくると、

構成を紙に書きださなくても、

構成の柱と
カット候補の余談を、

自在に操りながら話すことができるようになってきます。

そんな話し方ができるのも、
今回、冒頭からお話している、

「小テーマ=構成の柱=効果的な言葉(+説明やエピソードなど、付随してくる情報)」

というイメージの賜物、
なのですね。

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