「相手の聞く気を高めるために、目を合わせる」

話す時、
どの程度、人と目を合わせたらいいか。

前回は、
一対一のケースを考えました。

話す時の「目の合わせ方、切り方」のコツ

目線を合わせることより、
むしろ、
上手に目線を切ることを意識したほうが良い、

という内容になりました。

では、
多くの聴衆を前にして話す場合はどうでしょうか。

結論から言うと、

意識的に
目線を合わせたほうが、

話が伝わりやすくなります。

人前での話が上手な人で、
聴衆と目を合わせない人は、皆無である、

と言い切ってもいいと思います。

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伝わる話をするために、一番大事なこと

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目線が、伝える力を強くする

テレビの出演者も、
目線には大いにこだわっています。

テレビドラマでは、
俳優さんは決してカメラを見ることがありません。

それは、
フィクション作品のなかの人物が、

いま、それを見ている視聴者と、
目が合うわけがないからです。

ごくまれに、
登場人物がカメラ目線になるというシーンもあるのですが、

こういう時は、ドキリとします。

視聴者を劇中に引き込む為の、
特異な演出法のひとつですね。

これに対して、
ニュース番組も、バラエティーも、
基本的にはカメラ目線です。

テレビにおけるカメラ目線は、
聴衆と目が合うこと、と同義で、

出演者がカメラを見ることによって、

まるで、
自分だけに話してくれているような環境を作り出しています。

そっぽを向いて読まれたニュースと、
カメラ目線のニュース、

どちらがよく伝わるか?

それを考えただけでも、
目を合わせて話すことの重要性がわかると思います。

目線は、
「伝える力」を強くするのです。

 

目線が合うと、聞き手の「聞く意欲」が高まる

音楽のコンサートなどに行った人が、
舞台上の出演者と目が合った、

などと言って喜ぶことが、
よくありますよね。

気のせい、
と笑ってはいけません。

例えば、
人気商売のアイドルなどは、

意識的に
客席のファンと目を合わせるようにしているそうです。

いわゆる、アイコンタクト。

目線を合わせるのは、
気配りや愛情の証なのです。

「あなたを意識しながら話していますよ」という意味合いの
アイコンタクトをすることで、

聴衆の、話し手に対する愛情が高まり、
より能動的に、参加意識を持って、
話を聞こうとしてくれるものです。

聞くモチベーションが高い人と
そうでない人では、

話の伝わり方が全く違うのは、
言うまでもないことです。

 

多くの聴衆の前では、視線はどうすればいいのか?

しかし、
話し手1人に対して、聞き手多数、という状況では、

同じ人を
ずっと見続けるわけにもいきません。

だからこそ、
意識的に多くの人と目を合わせる努力、気配りが、
必要になるわけですね。

では、
多くの聴衆を前にして話す場合の、
視線の方向はどうすればいいのでしょうか?

第1に、うつむかないこと
第2に、全体を見渡していること
第3に、いろいろな角度の人と目線を合わせることです。

まず第1のポイント。

目線のみならず、
聴衆から口の動きが見えにくくなる、という意味においても、

うつむくと、話の伝わり方が
極端に悪くなります。

原稿がある場合でも、
下を向く時間は極力少なめに。

テレビ番組や大統領の演説でも、
プロンプターと呼ばれる「カンペ(カンニングペーパー)」が使用されているのは、

前を向いて話すことが、
いかに重要であるか、の証とも言えます。

一般的な講演などで、
プロンプターが使えることは滅多にないでしょうが、

原稿を読んでいることが
誰の目にも明らかなケースにおいては、

むしろその原稿を、
アゴの高さほどの位置まで手に持って読んでしまったほうが、

聴衆と目が合わせやすくなります。

これはいつもそうしなくてはいけない、
という例ではありませんが、

そのぐらいの気持ちが必要、
ということです。

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「全体を見渡しながら」話す効果

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