「腕、手、指の動きは、聞き手と親密な関係を築くためにも役に立つ」

「腕を挙げる動き」

腕の動きは、
体を大きく見せる効果があります。

感情の拡大表現に有効です。

バンザイ、さようなら、怒り・・

いずれにしても、

「腕の位置の高さ」が、
情熱、思いの強さを反映します。

 

「腕組み」

以前にも取り上げたように、
腕は攻撃や防御の主力部位です。

腕を前に組むことは、
力強さの象徴となりますが、

相手を受け入れない、
ブロックの意味も含んでしまいます。

腕組みして考えているポーズは、
「他人の意見を、今は聞けません」

と言っているようなものです。

逆に、
自分の意志を強く押し通す時には、
カッコイイかもしれません。

 

「腕を後ろで組む」

腕を前で組むのとは反対に、
後ろ手に組むのは、

静観の姿勢で、
闘う意志のないことを示します。

しかし良い点ばかりでもなく、

相手と一定の距離感を保ち、
積極的に関与しない態度であり、

達観、老成、
悪く言うと、無関心や放棄の意思表示にも、

受け取られかねませんから、
注意が必要です。

また、

腕は、
手を動かすための部位でもあります。

手は、
声に準ずるほど、表現力が豊かなパーツであり、

手話ではまさに、
手の動きで言葉を表すことが可能です。

ですから、

人間の表現意欲がまず手に表れ、
それに付随して腕が動くことのほうが、

よくあることだと思います。

 

「手の位置」

手は言葉を表すこともできる部位ですから、

自ずと、
顔に近い位置にあることが、多くなるものです。

そして、

言葉と同時に、手の動きを駆使すれば、
修飾語に近い働きをしてくれます。

優しさや激しさなど、
感情を表すのに、とても有効です。

手による表現を考える場合、
「手は顔だと思う」といいかもしれません。

顔に近づければ、
言葉の力を増幅しますし、

顔から離して、
観客の視線を手の方に動かすこともでき、

まるで人形を操るように、
顔から離れた手に、セリフを語らせることすら、可能です。

 

「手自体の動き」

手自体を動かすことは、

イエス・ノーの意思や、
話を論理的に、正確にしようとしている態度など、

話す時の頭の働きを表しやすいものです。

それを見る側としては、

相手の手の動きで、
今、こんなふうに話そうとしているんだ、と

推測、分析することもできます。

また、

手の甲と手のひらでは働きが違います。

手のひらは人間の弱い部分であり、
それを見せることは、受容、歓迎、

手の甲はダメージを受けても致命的でない部位であり、
それを見せることは、闘いや防御、排除、

を表しがちです。

 

「指先の動き」

手自体がそういった論理や思考を表すのに対し、
指先は、感情的、情緒的な部分を司ります。

柔らかさ、優しさ、彩り、丁寧、繊細さ、思いやり・・

聞き手が、
話し手の指の動きに注目したとしたら、

それはもう、

かなり話し手のことを、
受け入れている証拠。

話し手としては、

声や体全体の動きを通して、
聞き手に認めてもらい、

指の動きまで見てもらえたら、
シメたもの、です。

「聞き手に好きになってもらう、親密な関係を築く」には、
話をしながらも、
指先の動きを見せるようにするのが、

極めて有効だと思います。

 

「拳を握る動き」

いっぽうで、
繊細な表現力を持つ、その指先を閉じてしまうのは、

断固たる態度、
揺るがぬ意志、
力強さ、

を表します。

 

(この記事は、有料メルマガからの抜粋です)
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