「司会に託された意図を勘違いしていないか?」
司会をすることになったとき、
どういう準備をすべきなのでしょうか?
一番重要なのは、
その会がどういう意図をもったものなのかを、知ること。
それによって、
すべき準備も違うはずです。
司会者は、会を司る人ですが、
主催者が別に存在するケースがほとんどですから、
会の意図を知るためには、
まず、主催者の話を聞くことが大切です。
主催者とは、スポンサーに限らず、
例えば学級会であれば、担当教師、
会社の会議であれば、それを託した上司や担当者が、広い意味での主催者です。
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それが何のための会なのか?
例えば、
最終的に何かを決めるための議事進行であったり、
式典を進めるためであったり、と、
「会の目的」自体は、ほとんどのケースにおいて、わかりやすいものです。
それに加えて、
どんな会にしたいのか、という点で、
主催者の希望を満たすことこそ、
会の成功へとつながります。
例えば、披露宴であれば、
失礼のないように、とか
拡張高く、とか
盛り上げて、とか
感動的に、とか
友人にスポットを当てて、とか。
子供の発表会であれば、
楽しくなごやかな雰囲気で、とか
子供が緊張しすぎないように、とか
子供の良いところを引き出して、とか
平等に、とか。
シンポジウムであれば、
議論がかみ合うように、とか
それぞれの発言者の良さが出るように、とか
難しい話を解りやすく、とか
退屈しないように、とか。
企画会議や反省会であれば、
活発に意見がでるように、とか
発表内容が理解しやすいように、とか。
すべての会に
意図があるはずで、
それはその都度、
全く違います。
最悪の司会は、その会の目的、主催者の意図を勘違いすること
同じ種類の目的がある会、例えば、
同じ日、同じ場所で行われる披露宴でも、
堅苦しい形式的な雰囲気を打破して欲しいと願う新郎新婦もいれば、
式典としての厳粛さを重視する新郎新婦もいます。
主催者の数だけ、
会の意図は異なって当然です。
まずそれを掴まないことには、司会は始まりません。
そう考えると、
逆にもっとも悪い司会というのは
そういった意図に反してしまうことであり、
もっともそのようなミスを招きやすいのは、
会の目的を知っているだけで、
その意図を、推量で勝手に決めつけたり、勘違いしたりすることです。