「除雪車除雪作業中」の上手な読み方


「除雪車除雪作業中」

じょせつしゃ じょせつさぎょうちゅう

早口言葉難易度★★★☆☆

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
こんにちは。特技は早口言葉です!と言いたい、ことはです。今回も頑張ります!
早口言葉名人と名乗って、実演して、失敗してウケを取るための前振りとしては、面白そうですね(笑)
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

除雪車除雪作業中、
冬場に言いたくなる早口言葉、というか、本当にこういう場面はニュースで見ますよね。

そんなに難しく無いかな?
でもポイントを書き出すのは有意義な言葉かもしれません。

そのポイントは、3つあります。

1、無声化する「つ」
2、つ→サ行
3、拗音

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
今回も、サ行が入っていますね~
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無声化する音は、早口言葉で言いにくい

あと、無声化するような子音の薄い音も、いつものパターンですね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

まず1の「つ」について。

じょせつしゃ、の「つ」は、
ローマ字表記すると、

tusya

で、tとsに挟まれた、
母音のuが無声化されるのが標準語の発音の基本ですが、

無声化される音は、
往々にして、中途半端になりやすく、

中途半端になると、
次の音が出にくくなる傾向があります。

この言葉でいうと、

じょせつしゃ、の「しゃ」と
じょせつさぎょう、の「さ」

が出にくくなるわけですね。

ですから、
「つ」を念入りに発音することが、まず大事。

早口言葉を完遂することだけにこだわるなら、
無声化せず、
関西弁みたいに、

つぅ~

と有声化してしまってもいいと思います。

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
「つ・さ」とか「つ・しゃ」みたいに間を取るのも、言いやすくする方法ですよね。

調音点の近い音に注意

おっしゃるとおり。「つ・さ」みたいに間を取ることは、結局「つー」と伸ばすのと効果は同じ。消えがちな「つ」の音の長さがしっかり取れることで、次の音が出やすくなるんですね。
くまちゃんアナウンサー
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2つ目のポイント、
サ行。

これは前項のポイントとかぶるのですが、
「つ」の発音と、
それに続くサ行の発音は、

調音点が近く、
音の出し方が似ているため、
切り替えがうまくいかなくなる可能性があります。

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
あ、本当ですね。「つ」も「さ」「しゃ」も前歯の隙間から息を出すことで音が出ています。

早口言葉の重大要素、拗音

調音点が近い音にメリハリをつけるのは、早口言葉だけではなく、原稿読みなど明瞭な発音が求められる時に大事なポイントですよ。
くまちゃんアナウンサー
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そして3つめのポイント、
拗音、

つまり、
小さいヤユヨが、

1と2の落とし穴を
巧妙に演出しています。

一見、
「除」も「作業中」も、
直接は早口言葉に影響していないようにも見えますが、

このなかに、

ジョ、
サギョウチュウ、

と、
3つも含まれ、

除雪車除雪作業中という言葉全体を、
拗音中心の印象にしています。

そして、
つ→サ行の音の切り替えの難しさに紛れて、

「つしゃ」と「つさ」の2パターンを含ませている。
ここが、
この早口言葉の罠になっています。

これも読んでみて!  会話・トークをうまく回す、転がす、コントロールするには

ですから、
拗音が続くイメージに釣られて、

雪作、せつさ、というところの、「さ」が
「しゃ」にならないよう、

しっかり「さ」を立てて読む、
あるいは、
じょせつ・さぎょう、と一回区切る気持ちが、

この言葉の読み方に臨む
心構えとなると思います。

ことは(アナウンサー就活生)
ことは(アナウンサー就活生)
今回の早口言葉も、拗音の方に引っ張られるパターンなんですね。繰り返し何度も読んでいると、「せ」も「しぇ」になってしまいそうです。

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くまちゃんアナウンサー
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この記事は、アメーバブログで公開したものです。

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