「即答で」説明できるようになるコツ


「即答で、説明できるか?」

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
説明シリーズではいつもお世話になっております。中村です。今回もよろしくお願いします。
太田多絵(経理部)
太田多絵(経理部)
説明シリーズ、今までのお話、参考になりました。今回は私も参加させてくださーい!
今回はちょっと賑やかですね~。さっそくですが、以前、プレゼン上手は出世する、なんて話をしたことがあります。総合的な能力が高いから仕事ができるんですよね。そして・・
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

仕事ができる、と言われる人は、
説明上手、という共通点があるのですが、

それに加えて、
その「説明が即答できる」人がほとんどだと思います。

別の言い方をすると、

即答で的確な説明できるかどうかは、
その人の印象に大きく関わってくる、と言えるでしょう。

即答で説明するためのコツを
お話しします。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
相手の状況を察知する心得と、素早く相手の欲求を満たす効率の良さ。それに続いて、即答で説明できるコツ。いいですね~聞きたいことばかりです。
太田多絵(経理部)
太田多絵(経理部)
即答できるって、あこがれなんです。私、すぐに答えられない自分が嫌なんですよね。

説明が必要な場面は想像以上に多い

私達の日常会話は、
説明することの連続です。

実際に、
「説明してくれ」と言われることは滅多にありませんから、
それが説明だと認識することは少ないかもしれません。

しかし、

「説明」の定義は、

自分が知っている情報や知識、考え方などを
相手に理解してもらえるように手を尽くして伝えることで、

情報が、高い方から、低い方へ流れる状態、

ですから、

気づかぬうちに、
説明していたり、説明を求められていたりすることが、
あるわけです。

つまり、

プレゼンの時のように、
事前に準備したコンテンツを上手に披露するような説明よりも、

当事者同士のシチュエーションと
話の成り行きで、

説明が必要になることのほうが、
一般的だと言えるでしょう。

太田多絵(経理部)
太田多絵(経理部)
話のなりゆきで説明・・ということは急に説明しなくちゃいけない状況ですよね。それ、苦手です。
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漠然とした観念も言葉にして伝えるのが、説明

しかも、説明対象が具体的でなかったり、実体がなかったり、さまざまですよね。
くまちゃんアナウンサー
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また、
街角で知らない人に道を尋ねられるというケースのように、

目的地までの行き方、
つまり、街という既に現実に存在するものの情報を
いかにその相手に伝えるか、

というような実体的な説明よりも、
むしろ、

「観念的な」事象を説明することのほうが、
多いのではないかと思います。

観念的な説明とは、
どういうことでしょうか?

わかりやすい例として、

「そちらの状況はどうだ?」
などと、聞かれた時の答え方を想定してみましょう。

どうだ?
と尋ねられた時、
返す答は、「自分の状況」の説明です。

状況、という、
具体的な物質ではない観念的な事柄について、

相手に情報を与える、
という行為になります。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
実体が思い描けないと、話もまとめにくくなるなぁ~

説明は相手によって変わるべきもの

でも、説明の基本的な考え方はいままでと一緒ですよ。
くまちゃんアナウンサー
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そのような観念上の説明においても、
大事なのはやはり、

「大枠から固める」ことなのですが、

観念上の説明では、
相手との関係性によって、
説明は相対的に変化します。

「そちらの状況はどうだ?」

と聞かれて、
何と答えられるかは、
ケースバイケースですよね。

例えば、

自分は出張先で、
電話相手が上司、というケースで、

そちらの状況はどうだ?
と聞かれたら、

答えるべきは、
その出張の目的の進捗状況かもしれません。

また、
災害の現場に赴いた人に対して、
それを知っている人から電話が入り、
そちらの状況はどうだ?と聞かれたら、

その災害現場の状況の説明になるでしょう。

また、
その災害現場に、
電気の復旧で来た人への質問であれば、

被災地の電気の現状を説明するのが正解です。

太田多絵(経理部)
太田多絵(経理部)
あ、これ、相手の欲求を効率よく満たすやつですね!

即答で説明するコツ

そうです。相手の状況・欲求を察知して、それに合うよう、話をまとめます。
くまちゃんアナウンサー
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そして、
その説明の原則は、やはり、大枠から固めること。

例えば、
上記のような、出張先で状況を聞かれるケース。

大枠から固める説明は、

その出張がうまくいっているかどうか、
ということでしょう。

順調なのか、
大問題が発生したのか、

概ね順調で、
細かい問題が2点あるのか・・

その程度の「ざっくりした結論」を
まず最初に言い切ってしまうのが、

即答する説明のコツ。

これは、

道を尋ねられたケースにおける、
「まず、目的地の方向を指さしてしまう」
という説明法と、

本質的に全く同じことです。

前回書いた、

「説明とは、道を教えることだ」
というのは、そういうことです。

これも読んでみて!  端的に、短く言い表す

まず目的地の方向を指さしてしまう、
その感覚を、
あらゆる説明シーンに応用するわけですね。

ざっくりとした結論を言い切ってしまうと、
例えば上記の上司との電話のケースで、

概ね順調です、
と答えた場合、

上司によっては、

「先方の担当者はどんな人だった?」
などと、
ディテールの説明を求めてきたり、

あるいは、

「よし、任せたからしっかりやってくれ、
ところで、何か旨いものは食ったか?」

みたいに、
要件が済んでしまう可能性もありますよね。

実体を説明するにしても、
観念的な説明をするにしても、

重要なのは、
まず、大枠から固めること。

そして、その大枠というものは
なんとなく大きい枠なのではなく、

主題に直結した結論であるということは
外せない本質だと思います。

中村悟志(エンジニア)
中村悟志(エンジニア)
「説明では、答を先に言っちゃう」っていうことでしたよね。答って大抵ひとつぐらいしかないから、素早く反応できるんですね。
太田多絵(経理部)
太田多絵(経理部)
そっか!そもそも説明するなんて思わずに、答え、正解を言う、ぐらいの感覚でいればいいんですね!

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説明じゃなく、正解を言う。いいですね~。人それぞれ、しっくりくる言葉って違いますよね。そうやって自分の言葉に置き換えてあげると、なにごとも応用がしやすくなりますよね。
くまちゃんアナウンサー
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