短時間で話を深める、取材力の高い質問の仕方


「取材力の高い話し方ができているか?」

入江智子(編集部)
入江智子(編集部)
取材で人から話を聞いて記事にする仕事をしています。インタビューがうまくなりたいです。
相手の核心に近づくほど記事に説得力がでますよね。でも話がそこまでに到達できないこともあるでしょう。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

自分が既に知っていることも
1から質問してしまう人をよく見かけます。

これをやっていると
話がなかなか先に進まないうちに終わってしまいます。

ありきたりな話、当たり障りのない話に終始してしまう、
話がなかなか深まらない人

にありがちな傾向です。

私たち人間は、
先人の経験を、知識や文化として蓄積することで、
さらなる発展をさせています。

例えば、文字。

文字のルールを共有していることで、
ルール設定から話し始めなくても良いわけです。

例えば、数学。

先人たちによって公式が発見されているからこそ、
現代の私たちは、その公式を当てはめるだけで、
計算を進めることができるわけですね。

入江智子(編集部)
入江智子(編集部)
蓄積されている知識を利用するということかしら。

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認識を共有して、話を先に進める

そうそう。なにごとも、一からやってたら大変でしょ?自動車なら車輪の発明から始めなくちゃならなくなる・・
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

会話も同じです。

共通認識が既にあるのであれば、
その共通認識を踏まえたうえで、話を先に進めることができるのですね。

そうやって、
話が深まり、人間関係が深まっていくわけです。

そのためには、

会話の開始点、
言ってみれば、共通認識の更新ポイントを、
「お互いに」意識しながら話すことが重要で、

話をリードするのが自分であれば、
相手にその共通認識を確認する言葉が必要だと思います。

例えば、
インタビューのような話になる場合、
事前に調べた予備知識があるはずですから、

「○○さんは、××だ、と伺ったんですが・・」
などと、
予備知識は、まずこちらから披露してしまうこと。

こうすることで、
○○さんが××であることを導くための会話を省略することが可能になり、

○○さんが××であったがゆえに、
こんな経験をした、
こんな風に考えるようになった、など、

そこから先の話を
早く導くことができるわけですね。

「話が早い」というのは、こういうことです。

入江智子(編集部)
入江智子(編集部)
そうか!こちらの認識を相手に知らせないと、相手も話を先に進められないんですね~

話を早く深める、日常会話への応用

話のどのレベルからスタートさせるか?その意図次第で、挨拶や質問の仕方も変わってくるはずですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

これは
日常会話でも頻繁に使えます。

「最近、どう?」
という当たり障りのない話にも、もちろん良さはありますが、

「そういえば、○○なんだって?」
と話し始めれば、

速攻で本題に突入し、
そこから始まる新情報や、
気持ちの吐露など、より深い話を引き出すことができるわけですね。

これも読んでみて!  話題・ネタが豊富な話し手になるには

つまりこれは、
「取材力」が高い人かどうか、という問題。

取材力が高い人は
多くの有益な情報を得ることができますし、

同じ時間を過ごしても、
相手のことをより多く知り、関係を深めるための手段にもなるはずです。

今回ご紹介した話し方は、
そんな、取材力の高い人になるための、第一歩と言えるでしょう。

入江智子(編集部)
入江智子(編集部)
取材だと、相手が初対面のことが多いので、どうしても話が表面的になりがちだったんです。話のスタート地点を工夫すれば、もっと深い話まで引き出せるんですね。

特に最近はSNSやブログなどで事前にわかることも多いですからね。質問のしかたなどは、他にもいろいろテクニックがありますよ・・
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

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