原稿を読むと途端に話がつまらなくなる人の共通点


「自分の書いた原稿にとらわれて、話し言葉が、死んでいないか?」

鈴木一朗(コンサルタント)
鈴木一朗(コンサルタント)
人前で話さなくてはいけない時、やっぱり原稿が無いと、不安なんですよね。
原稿はがっちり書き過ぎないで、箇条書きぐらいで。話は頭から絞り出す感じ、がいいですよ。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー

人前で話すとき、
事前に、
話す内容を原稿に書き出すこともあると思います。

ところが、
自分の書いた原稿にとらわれてしまって、
自分の話し言葉が死んでいないでしょうか?

たとえ、自分が書いた文章でも、
ひとたび文字で書き著してしまうと、それは既に、書き言葉。

本番では、
それをさらに、話し言葉に変えながら話す、
という作業をしているわけですね。

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原稿を読むだけでは、話に力(パワー)が備わらない

原稿にとらわれて、話し言葉に力が無くなるのは、
書き言葉と話し言葉では、
使う言葉自体も、その並びも違うため。

鈴木一朗(コンサルタント)
鈴木一朗(コンサルタント)
確かに。私も文字に書くときは、文章にしてしまいます。

いっぽう、それが上手な人は、
書かれている文字に縛られず、

内容を一旦「脳に取り込んで理解する」という段階を経たのち、
話し言葉としてアウトプットしています。

テレビや講演などの有能な出演者は、
「話し言葉への変換とアウトプット」能力が優れている、といってもいいかもしれません。

文章で著すコミュニケーションと、おしゃべりによるコミュニケーションでは、

言葉をアウトプットする、頭の中の「回路」

が違います。

話すのが苦手という人は、頭の中には優れた知恵や知識が詰まっているため、
つい、それを

音で表現することを甘く見てしまっているのではありませんか?

学校教育でも話すことは重視されていませんしね。
くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー
これも読んでみて!  「発表を成功させる」ための心構え、発表の前に考えるべきこと

ですから本当は、
「脳内のイメージを音声にしてアウトプットする」ということにも、
トレーニングが必要なのですが

それを意識的に磨いている人は、
かなり少ないと思います。

そして、トレーニングしなくても本能的にそれができる人が、
話が上手、などと評されるのですが、

実は
トレーニングやその他の工夫で、上達できることでもあるのです。

鈴木一朗(コンサルタント)
鈴木一朗(コンサルタント)
話を考えて原稿を書いたら、後は上手に読もうとしてしまっていました。話し言葉をアウトプットする回路、鍛えてみたいです。

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くまちゃんアナウンサー
くまちゃんアナウンサー
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